某相国宛 弘仁七年十二月二十七日 その5
藤原真川にかわって、その師の浄村宿禰浄豊を某大臣に推薦する
書状。
(弘仁7年(816年) 12月27日 空海43歳)
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(本文)今、たまたま、震宮の大造に頼(よ)って朝参暮謁す。
年歳推し移って、欣厚望に過ぎたりといえども、還って薄命の
徒に老いたるを嘆く。
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(訳)今、たまたま、東宮即位の恩赦によって入京し謁見する事
を許されました。年月が過ぎ去って、過ぎたる厚いよろこびがあ
りますが、人の短い命がいたずらに老いてゆくのを嘆かわしく思
うばかりでございます。
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高野雑筆集 某相国宛 弘仁七年十二月 その5
空海 高野雑筆集 
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