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空海 秘蔵宝鑰(ひぞうほうやく)  その5

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空海 秘蔵宝鑰
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第四住心 唯蘊無我心(ゆいうんむがしん)
 「ただ物のみが実在することを知って個体存在の実在を否定
する。教えを聞いてさとる者の説はすべてこのようなものである。」
 ”ただ物のみが実在することを知って個体存在の実在を否定
する。”ここだけ読んでもわかりますか?
 空海は主張します。人間の存在は空虚であるとする精神統一
に入って実体的自我は幻や陽炎のようなものであると知る。
 さらに声聞乗によると存在要素は実在するから「唯蘊」(ゆ
いうん)である。個体存在の実在を否定するから「無我」であ
る。
 色と受想行識の五蘊は実在し、自我は実在しないというこ
とだそうです。要素だけが実在し自分自身は存在しないという
ことでしょうか。
 
 
 色は物質的存在 
 受は事物を感受する心の働き
 想は事物を思い描く心の働き
 行は、心の意志的働き    
 識は、識別・判断する心の働き
 
 声聞:声聞は「教えを聴聞する者」の意で、初期経典では
出家・在家ともに用いられ仏教では後になると出家の修行僧
 
だけを意味した。
 あとは憂国公子と玄関法師の質疑応答集になっており14
のテ-マがあります。

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