いわゆる重罪とは(殺・盗・邪淫・虚言)四重と(出家の女子の場合、愛欲の心で男子とふれあうこと・愛欲の心をもった男子に手をにぎられるままにすること・他の出家の女子が重罪を犯したのを隠すこと・教団から指弾された出家の男子につき従うこと)八重と(父を殺し・母を殺し・修行者を殺し・修行者の集まりを乱し・仏心より血を流す)五逆と大乗の教えを非難することなどと、一せん提(成仏の素質を欠く者)とがそれである。醍醐がすべての病気を治す薬となるように、陀羅尼の妙薬はすべての重罪をなくし速やかに根源的な無知の根を抜き取ることができる。生きとし生けるものの住居にはおよそ十のところがある。一には地獄、二には餓鬼、三には畜生、四には神宮、五には天宮、六には声聞宮、七には縁覚宮、八には菩薩宮、九には一道無為宮、十には秘密曼荼羅金剛界宮である。
空海著 秘密曼荼羅十住心論 5 大章序 No 3
空海著 秘密曼荼羅十住心論
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