空海の虚空蔵求聞持法の修行は太龍寺で一応完成したはずでな
かったかと思うのですが、なぜ太龍寺から約100キロも離れた
道もなかったであろう室戸岬まで行く必要があったのだろうかと
思います。ひとつには虚空蔵求聞持法の修行のコ-スは空海以前
からあって空海以前の山林遊行者も四国の海岸沿いはその修行の
コ-スであったらしいのです。したがって太龍寺にも他の行者も
修行中であったのかもしれません。
太龍寺での修行は、まだ空海としては納得いったものでなかっ
たのでしょうか。思うに太龍寺のような山は秋や春先は季候が
いいですが夏になると蚊や虻、まむしやムカデなどが出てきます。
まして日中ともなると太陽の当たるところでは暑くていること
ができません。冬は氷が張り、寒くてこれまた大変です。
室戸の洞窟ではそのような季候の心配や毒虫や毒蛇の心配はな
いので、安心して修行ができただろうと思います。
今は洞窟の前は国道55号線が通っていますが、写真から判断
しても空海の当時は洞窟の入り口は岩がごろごろした波打ち際で
あったのだろうと思います。
続 室戸岬 ~明星来影す~
虚空蔵菩薩求聞持法 室戸岬
コメント